mikasyoの日記

日々思ったことを綴ります。

マッサージで思い出すこと ④

③の続きです。

 

研修はざっくりと言えば一次試験は主に手足のマッサージで二次試験は肩、腰、下半身のマッサージでした。

 

ベッドに寝てもらって手や指でいろんな箇所を押していくのですが

ただ腕の力を使って押すだけでは手や指を痛めてしまう為体重をかけろと言われました。

不器用な私はこれがとてつもなく苦手でした。

 

「そんな押し方じゃ手痛めるよ!」と何度も怒られました。

とにかく体重をかけて押せ、とのこと。

うまく体重をかけれたりかけれなかったりしている間に腰を痛めて来ました。

そもそも私は姿勢がよくないので腰にも負担がだいぶかかったようです。

 

練習台として自分もマッサージ受ける側にもなってたのですが腰や背中を指でしつこく押されても全然気持ちよくないのです。

痛いだけなのです。

正直揉んでほしいな、と思いました。私は揉むマッサージが好きなのですがその研修での腰や肩のマッサージは押すことがメインで揉むのは手が疲れるから極力減らしてる感じでした。

手足の時は揉むこともまあまああったのですが。

 

うーん。。

なんか全然気持ちよくないのは自分だけかな?

私の体が悪いんかな?

 

そして先生にやってもらっても痛いだけでした。

先生のマッサージで痛がる私を見てお前の体がおかしいんじゃねーの?と冗談交じりで言われました。

 

練習台になっても正直痛いのが苦痛なので早く終わってほしい、と思うばかりで自分が押されている所があっているのか間違っているのかもよくわからなくなりました。

当然自分が他の人にマッサージする時も合っているのかよくわからない状態です。

痛いしもちろん順番も覚えられない…

 

ああ、これもう無理だな。

辞めよう。

はっきり思ったのを覚えています。

 

この二次試験の時の先生は特に厳しく「お前は相当努力しないと無理だぞ!」と事あるごとに言われました。

そして上手な人ばかり贔屓するので私と同じように下手な人はどんどん辞めていました。

仲良くなった友達の中にはあの先生面白いから好き〜なんて言ってる子もいました。(もちろんその子は上手にできる子でした)

会社側としては上手い人だけをモノにして働かせたい、下手な人はさっさと切り捨てたいという考えだったのでしょう。

大量に採用し、選考があっさり進んだのも納得しました。

 

モチベーションも下がって「家から電話かかってきてるから外に行ってくるね」とか適当に言って寮での練習をサボるようになりました。

 

「どうやって辞めようか」と考えるようになりました。

同じグループの子は皆頑張っているから相談しづらい…

最後まで頑張ろうね、って励ましあっているからなあ…

今の先生に「お前は一次試験、一度落ちてるんだから二次は一発で受かれよ!」と言われているしでもこのままだと絶対二次も落ちるし…

 

辞める以外に考えられなかったので母親に電話をしました。

 

当然呆れられました。

 

やっぱりあんたには無理だったじゃん。

考えが甘すぎるのよ。

就職どうするの?

 

こんな風に言われ自分でも情けない気持ちでいっぱいでした。

 

しばらく泣きながら電話していました。

その後

まあ仕方ないけど、そんなに嫌なら帰ってきなさい。

そのかわり就職先をすぐ探しなさい!

あんたがバイトしていた所の社員でも今からなれないか頼んできなさい!

と言われました。

 

バイトしていたのはとある学校なのですがそこの社員になれ、と強く勧めてきました。

大学生の間四年間バイトしていたのですがそこの校長はとても怖く、とてもそんなこと頼めそうにありませんでした。

そもそも新卒の募集すらしてたのか不明でしたし

長年、先生とは別で中年の社員数人で回してるような場所でした。

研修に行くから、と言って早々とバイトを辞めさせてもらった立場だったので

そんなバイト先にまた頭下げに行くなんてとてもできそうにありませんでした。

 

あの学校で働くのだけは嫌!と主張すると

そんなこと言ってる場合じゃないでしょう!

頭下げて頼みなさい!と容赦なく言われました。

それでもあの学校だけは絶対嫌。帰ったらすぐ就活する。とりあえず帰ってから話したい。と約束し次の日帰ることに決め電話を切りました。

 

続きます。