mikasyoの日記

日々思ったことを綴ります。

マッサージで思い出すこと 完

⑤の続きです。

 

家までは新幹線で三時間の距離です。

キャリーケースをゴロゴロ引きながら色々考えました。

新幹線の駅は出張のサラリーマンなどが多く皆せわしなく動いています。

 

私はこんなに荷物持って

新幹線にも大金払って往復乗って

寮費や食費もかけながら

家から離れたこんな遠くに研修に来たけど

何一つ身につかなかったな…

 

手は腱鞘炎になったしマッサージの順番は覚えられないし

気の利いた接客もできなかったし

自然な笑顔ができないからいつもいつもダメ出しされたし

友達と一緒に合格するつもりだったのに一人で辞めちゃって

せっかく仲良くなったのにもう会えないだろうな…

 

私一体何をやってるんだろう。。

そんな情けない気持ちで家に帰りました。

 

家に帰ると母が迎えてくれました。

研修での日々や友達のこととか少しだけ話しました。

 

だからあんたには無理だと思ったのよ

お母さんはあんたがこういう仕事するの最初から反対だった

 

今まで言うのを我慢していたらしく散々言われました。

 

マッサージとかの仕事はもう二度としない、絶対応募もしない。

 

そう思って次の仕事を探すことにしました。

 

再び始めた就活でしたがやはりすぐには決まりませんでした。

 

卒業した大学の就職課にも行って何社か紹介してもらったりもしました。

 

世間は入社式の時期でした。

大手企業の入社式がテレビのニュースなどで取り上げられているのを見て羨ましく思いました。

 

そんなある日ふと求人誌で私が好きな雑貨の会社が事務職を募集しているのを見つけました。

 

ここを受けてみよう。

 

そう思い、応募し面接を受けました。

 

募集はアルバイトだったのですが社員登用制度もあるとのこと。

面接した社員の方もとてもいい人で話しやすかったのです。

 

面接の数日後、採用連絡が来て働けることになりました。

 

アルバイトだけども事務職で働ける!

あの好きな雑貨屋さんの会社で働ける!

 

めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。

母もとても喜んでいました。

 

初出勤を迎えた日はマッサージの研修から帰ってきてちょうど一ヶ月が経っていました。

 

残業が多い会社だったのですがあのマッサージの研修と違って給料が出るのが嬉しくてちっとも苦になりませんでした。

事務職も覚えることはたくさんありましたがマッサージと違ってこっちはスイスイ覚えられたのです。

 

人間関係にも恵まれ、この時の友達とは今も続いています。

その後その会社で一年後に社員になることができ、結婚して引っ越すまで6年働きました。

 

ちなみにマッサージの時の友達は私が帰ってからも気にかけてくれたり研修が終わったなどのメールをやりとりしたりお互いの地元に遊びに行ったりする仲で続いています。

 

ほとんどの子は今はマッサージは辞めてしまっていますが何人かは店長になり頑張っています。

 

長くなりましたがマッサージの時の話はこれで終わります。

 

最後に、マッサージの研修にネガティブなイメージを持たせてしまったかもしれませんがたまたま私が行った会社の研修がこういう感じだったのであって他の会社のマッサージの研修はどんな感じなのかはわかりません。

 

向いていないわたしが研修で感じたことなので向いている人は同じ内容の研修でもこんなにネガティブに思わないでしょう。

実際上手い人は本当にどんどん技術を身につけて行ってたので向き不向きはだいぶあるのではないかと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。